師走、12月は区切りの月。一般社会の中に身を置いていると、時間が足りない、忙しい、と口にすることが増える。

確かに、何かを一所懸命やっていると、時間はアッと言う間に流れていってしまう。

真剣に何かに取り組んでいて、すっかり時が経つのを忘れていた、という経験はないだろうか。

時計を見て、ああもうこんな時間かと、気が付いたりする。

時間とは何か?きっと、仕事、物事、約束など、区切りをつけるため、うまれたのではないだろうか。

時間をかけずに早くする、時間をかけてゆっくり仕上げる。

日本のことわざに「石の上にも三年」がある。石のように冷たいものでも、その上に三年も座っていると、少しは暖まってくる。どのような状況の中に置かれても、

よく耐え忍べば、必ず良い結果が生まれる。万事忍耐が大切である。三年経てば、何とか道が開けてくる、という意味。

ここでの三年とは、長い年月のたとえである。三年を、六年とか十年とか言ってしまうと、あまりの長さに絶望される恐れがあるので、希望を与えるために、三年と区切っている。

短時間のうちに、良い悪いの結論を出してしまうのではなく、長い目で物事を考えなければならないと教えている。

潮汐は、潮の満ち引きである。時間と潮の満ち引きは、決して人を待っていてはくれない。現在という時間が、どんなに大切か悟るがいい。

現在は再びやってくることがないのだから、ということ。若者の時代は、時間など有り余っていると感じていて、

老者になると、時間が早く、少なさを感じる。

教訓はいつの場合でも年老い人々の口から出るので、若者は耳を貸そうとしないが、残念だと言ったのも老人だった。時を、お金より大切に。

MAHALO

yoshi